交通事故で被害者の眼鏡が破損してしまった場合の弁償について

交通事故43

交通事故に遭遇した被害者の中には、つけていた眼鏡が事故の衝撃で破損してしまう人も少なくありません。眼鏡は視力の弱い人にとって生活必需品であり、早急に修理または新しいものを購入する必要があります。そこで気になるのが費用に関する部分で、交通事故で破損したものについてどこまで弁償しなければいけないのか不安を抱えている人もいるようです。

今回は、事故で破損してしまった被害者の眼鏡の弁償について解説します。

交通事故における被害者側の過失の割合と親子が被害に遭った場合の詳細

被害者の眼鏡を破損した場合は賠償責任が生じる

交通事故で被害者の持ち物を破損してしまった場合、加害者側は自分が加入している保険を使って賠償することになります。ただ壊れた持ち物の種類や状態によっては必ずしも賠償しなければいけないわけではないため、賠償するためには被害者側に事故との因果関係を証明してもらったり必要なものを揃えてもらうなど、早急に対応してもらうことになります。

そんな交通事故で破損してしまった物品の中でも、高い確率で賠償責任が伴うものとして挙げられているのが眼鏡です。

眼鏡は身体機能を補完するものとして一般的に認知されており、補聴器や義足・義手と同じような扱いになっています。このため交通事故で被害者の眼鏡を破損してしまった場合は、高い確率で賠償しなければいけなくなります。

ただし交通事故で破損したという因果関係を証明してもらわないと賠償できませんし、賠償するためには購入時のレシートなど金額を証明するものを提示してもらうことが大切です。それでも眼鏡は交通事故で最も破損しやすい持ち物として知られているので、多くのケースで事故との因果関係が認められ、加害者が賠償責任を負うことになっているとされています。

交通事故で眼鏡を破損した場合の弁償金額

ここで多くの加害者が気になるのは、交通事故で被害者の眼鏡を破損してしまった場合に加害者が支払うべき弁償金額です。まず眼鏡の破損は物損ではなく対人保障として扱われるため、自賠責保険から支払われます。

これは眼鏡だけではなく被害者が身につけているものの多くが同じような扱いになるのですが、人身事故の補償の範囲内であることが自賠責保険からも支払われる理由です。そして一般的に財物賠償は身につけていたものは中古品として取り扱われるので、新品の金額よりも減額されるケースが多いとされています。

減額される金額に対しては持ち物によって異なるものの、基本的には時価で支払われるようになっています。では被害者が身につけていた眼鏡も時価で支払えばいいのかというとそうではなく、実は新品と同じくらいの金額を賠償しなければいけないと決まっているのです。

そのため交通事故で破損してしまった眼鏡は、購入金額とほぼ同じ程度のお金を被害者に支払わなければいけなくなります。

交通事故の被害者が電話するべき相手!パターン別紹介

自賠責保険の場合は支払う賠償金額には上限がある

破損してしまった被害者の眼鏡の弁償金額は、自賠責保険から支払われるか任意保険から支払われるか、被害者側が選択することができます。自賠責保険の対象となった場合は自賠責保険を選ぶケースが多いものの、実は自賠製保険の場合は壊れた持ち物それぞれに支払える金額の上限が設定されています。

これはあくまでも自賠責保険側の基準で設定されているものなので、被害者側が金額を上げるように要求しても対応できません。そのため破損した眼鏡が高級ブランドなど高額な商品だった場合、被害者側は任意保険での支払いを請求してくる可能性が高いので注意が必要です。

ちなみに眼鏡の賠償金額は5万円が限度として考えられており、自賠責保険側はもちろん、任意保険側も最初は5万円以内に納めるように被害者側に伝えることが多いと言われています。

このような点から、基本的には眼鏡の賠償で5万円以上求められることはないという点を理解しておくと被害者と交渉したり話し合いをする際にスムーズな対応をしやすくなります。

被害者の眼鏡が高級ブランドだった場合

基本的に保険会社は眼鏡の賠償金額は5万円以内が妥当だと考えており、それ以上の金額を請求すると出し渋ることが少なくありません。ただ被害者によっては、数十万円もする高級ブランドの眼鏡をつけていることもあります。

そうなると5万円以下ではとても修理や新品を購入することができないため、新品同様の金額を請求してくるケースも少なくないようです。ただあまりに高額な賠償金額を請求されても保険会社はそのまま対応することは少ないですし、任意保険だった場合は加害者側にもそれなりの負担がかかってくるため、場合によっては賠償金額の交渉をしなければいけないこともあります。

それでも被害者側が購入時の領収書や修理の見積書などを提出すると、そのままの金額で請求が通ってしまう可能性もないわけではありません。このような場合は請求を拒否することができなくなってしまうので、被害者と交渉するほか対処法がないので注意が必要です。

交通事故で破損した眼鏡の弁償範囲について

交通事故51

一般的に交通事故で被害者が眼鏡を破損してしまうと、事故の衝撃が強ければ強いほど眼鏡も大きく破損してしまいます。特に顔面から地面に倒れてしまったり眼鏡に何らかの障害物が当たってしまうと、フレームもレンズも割れてしまう可能性が高いです。

そうなるとフレームの費用とレンズの費用それぞれを弁償しなければいけないので、場合によっては保険で対応できる賠償金額ギリギリまで請求されることもあります。ただ事故の衝撃が少なかった場合や障害物にぶつからなかった場合は、フレームまたはレンズいずれかの破損のみで済むことも珍しくありません。

このような場合は、破損してしまったものに対してだけ賠償責任が生じます。例えばフレームが歪んでしまったり折れただけであれば、フレームの購入金額のみとほぼ同額が保険会社から支払われます。同じようにレンズだけ破損しているのであれば、レンズの購入金額とほぼ同額を保険から支払うだけです。

そのため被害者の眼鏡がフレームのみまたはレンズのみ破損しているのに眼鏡全体の賠償を求めた場合は、賠償できる対象について保険会社を通じてしっかり説明してもらうことも必要になります。

交通事故で物損事故の被害者になったら何ができるか?

基本的に交通事故で被害者の眼鏡を破損したらほぼ全額を賠償しなければいけない

眼鏡は視力を補強する役割を持っている持ち物であることから、対人保障の対象として新品と同じ程度の金額を賠償しなければいけません。ただ保険で支払える金額の上限はある程度決まっているので、それ以上の金額の賠償を請求された場合は交渉していくことが必要になります。

被害者によっては破損しているパーツ以上の賠償を請求してくるケースもあるので、加害者側であっても保険会社を通じて毅然とした対応が求められます。